日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ公開

ここ数年間取り組んできた日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴをインターネット上で公開しました。
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴとは、美術の分野に携わってきた方々にインタヴューを行い、口述史料を収集・保存する共同研究で、2006年12月に始まりました。アメリカに留学していた私と池上裕子(大阪大学)が同年の夏に、スミソニアンアメリカ美術アーカイヴを参考にしながら構想を練り、住友文彦(ヨコハマ国際映像祭2009ディレクター)、鷲田めるろ(金沢21世紀美術館)、足立元(東京藝術大学)と粟田大輔(東京藝術大学)に声をかけて合計6名で設立しました。
その後、オーラル・ヒストリーの方法論に関する研究会を定期的に開いて、オーラル・ヒストリーに関する国内外の文献を調査し、日本美術研究にふさわしい方法を検討しました。美術家だけでなく、批評家、学芸員、画廊主、編集者、行政担当者、およびその家族などに広範に聴き取り調査を行うことにして、2007年8月からインタヴューを開始しました。その後、牧口千夏(京都国立近代美術館)、鏑木あづさ(慶應義塾大学)、坂上しのぶ(美術史研究家)、宮田有香(国立国際美術館)が加わり、現在は合計10名で行っています。
ご関心のある方は、ぜひウェブサイトをお訪ね下さい。
http://www.oralarthistory.org/