見たもの

小林正人展−この星の絵の具」(高梁市成羽美術館)

岡山県の山中にある美術館に、広島から車で2時間ほどかけて行ってきました。1994年のVOCA展で見たときもカンヴァスの張り方のゆがみに注意が向かいましたが、それが、カンヴァスの表面の問題に加えて、支持体の外形の問題として、このように大胆に展開されるとは思ってもみませんでした。意表を突かれた思いで興味深く拝見しました。出品点数は多くはありませんが、一点一点が濃密な強さをもっていて見ごたえがあります。安藤忠雄の建築が作る光と闇のバロック的な空間を活かした展示も素晴らしかったです。