『広島アートプロジェクト2008』の記録集・展覧会カタログ

しばらく開いてしまいました。この間、大学の校務、オーラルヒストリー、そして、このカタログ編集で慌ただしくしていました。

広島アートプロジェクト2008「汽水域」の展覧会カタログが完成しました。2008年2月にベルリンで開催したCAMPベルリン、2008年11月に広島で開催したCAMPヒロシマと旧中2の展覧会の記録集となっています。全276ページで、見応え、読み応えのある内容となっています。右から読むと、地域展開型展覧会の旧中2の記録(日本語・縦書き)、左から読むとCAMPベルリン、CAMPヒロシマの記録(英語・横書き)となっています。入手方法については、広島アートプロジェクトのウェブサイトに出ますので、関心のある方はぜひご覧いただければと思います。


左の写真は旧中2側から、右の写真はCAMPベルリン、CAMPヒロシマ側から撮ったものです。

私は、カタログの共編著者として、編集に携わると同時に、論文を書かせていただきました。
なぜ日本にはアートプロジェクトがかくも多いのかという問題を、公共彫刻事業や助成制度との関係で論じると同時に、ポストデュシャン的な視点からアートプロジェクトが目指しているものを検討しました。

加治屋健司「アートプロジェクトと日本――アートのアーキテクチャを考える」『広島アートプロジェクト2008』(広島アートプロジェクト、2009年)、129-135ページ。

Kajiya Kenji, "Art Project and Japan: Examining the Architecture of Art," trans. Yu Nakai, Hiroshima Art Project 2008 (Hiroshima: Hiroshima Art Project, 2009), pp. 152-161.