ワークショップ「オーラル・ヒストリーと戦後美術の理解」
2月6日に広島市立大学に8名の研究者、学芸員、批評家を招いて、戦後日本美術のオーラル・ヒストリーに関する以下のワークショップを行います。
ご興味がありましたら、ぜひお越し下さりますよう、よろしくお願い申し上げます。
ワークショップ「オーラル・ヒストリーと戦後美術の理解」
日時:2010年2月6日(土)午後2時から午後4時まで(午後1時30分開場)
料金:無料
本ワークショップは、戦後日本美術に関する聴き取り調査を行ってきた専門家が集まり、オーラル・ヒストリーが戦後美術の理解にもたらす意義について検討することを目的としています。
美術史研究は、作品を重視する伝統のもと、文字資料を中心に行われてきました。そのため、戦後日本美術の研究もまた、作者の声を必ずしも十分に参照してきませんでした。そうした状況を変えていくために、2006年、研究者、学芸員、批評家など様々な立場の専門家が集まって日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴを設立し、オーラル・ヒストリーの聴き取り調査を行ってきました。
本ワークショップは、日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴのメンバーが集まり、これまでの共同研究の成果を確認しながら、オーラル・ヒストリーが美術の理解―研究だけでなく、キュレーションや批評も含めた広い意味での理解―をどのように豊かにしたのかを討議します。前半の報告発表では、発表者が行った聴き取り調査の事例に沿って、オーラル・ヒストリーが明らかにする成果や知見を考察します。後半の全体討議では、様々な立場の参加者が、フロアも交えながら、オーラル・ヒストリーが研究やキュレーション、批評にもたらす可能性について討議します。
プログラム
14:00―14:05 開会挨拶・趣旨説明(加治屋健司[広島市立大学芸術学部准教授])
14:05―15:05 報告発表
14:05―14:20 「日本美術史とオーラル・ヒストリー・アーカイヴ」
足立元(東京藝術大学美術学部教育研究助手)
14:20―14:35 「北白川芸術村事例より オーラル・ヒストリーの可能性」
坂上しのぶ(美術史家、ヤマザキマザック美術館準備室学芸員)
14:35―14:50 「「第三の記憶」としてのオーラル・アート・ヒストリー」
牧口千夏(京都国立近代美術館研究員)
14:50―15:05 「クリエイティヴ・クラスを対象に シャンブル・ダミ展参加者への聞き取り」
鷲田めるろ(金沢21世紀美術館キュレーター)
15:05―15:15 質疑応答
15:15―15:55 全体討議
加治屋健司
足立元
坂上しのぶ
牧口千夏
鷲田めるろ
粟田大輔(東京藝術大学美術学部非常勤講師)
池上裕子(大阪大学グローバルCOE特任助教)
住友文彦(キュレーター)
辻泰岳(建築史家)
15:55―16:00 閉会挨拶(池上裕子)
議事進行 加治屋健司
※当日の都合により予告なしに変更する場合がございます。予めご了承ください。