小金井アートフル・アクション!歴史ラボ「現代美術の流れを知ろう」

12月4日から6日まで、小金井市芸術文化振興計画推進事業として推進されている「小金井アートフル・アクション!」で3日間にわたりレクチャーさせていただきました。市民の方に現代アートを親しんでもらうために、より広く知られている近代美術を導入として、そこからどのように現代アートに至っているのかという趣旨で行ったレクチャーです。150年の歴史を6時間でおさらいするため、駆け足となってしまいましたが、参加してくださったみなさんはとても熱心に聞いてくださりました。ありがとうございました。

興味深かったのは、小金井市芸術文化振興条例や小金井市芸術文化振興計画の策定にあたって、東京大学の文化資源学研究室が関わっているということです。実は、広島市は、18政令指定都市のうち、文化芸術振興に関する条例や計画がない5市のうちの一つです(他は、新潟市名古屋市岡山市北九州市)[追記(2010年8月27日):2010年4月に相模原市政令指定都市となりましたので、現在は19都市です。新潟市は2009年3月に「新潟市文化振興行動計画」を、名古屋市は2010年3月に「名古屋市文化振興計画」を策定しましたので、文化芸術振興に関する条例や計画がない政令指定都市は、3市になりました]。広島市は「国際平和文化都市」を都市像としつつも、文化芸術振興に関する条例や計画がないために、広島アートプロジェクトの今後の展開を考えるときに苦労することがあります。文化芸術振興に関する条例や計画の策定に、大学の知的資源が活かされている小金井市の事例がうらやましく思えた次第です。