『美術ひろしま2009-10』刊行

『美術ひろしま2009-10』（広島市文化財団、2010年）に下記の文章を書きました。

１「広島アートプロジェクト2008・2009　大学系アートプロジェクトによる文化芸術振興」（48-49頁）
２「笹岡啓子「PARK CITY」　分身化される広島の光景」（58-59頁）
３「中沢啓治　「はだしのゲン」の余白に」（84-87頁）
４「新陳代謝する基町・長寿園高層アパート」（90-93頁）

１は、私も関わっている広島アートプロジェクトの2年分の活動を「大学系アートプロジェクト」という視点から考察したものです。
２は、ギャラリーGでの展覧会の批評です。書いた後に、石黒健治の『HIROSHIMA NOW』（1970年）との比較をすればよかったと思いましたが、またの機会にできればと思います。
３は、広島平和記念資料館に寄贈された中沢啓治資料を調査して書いたものです。雑誌に発表された後、単行本に再録されなかった初期作品もかなり読むことができました。中沢の自伝に掲載されている不正確な書誌情報も大体改めることができました。
４は、メタボリズムの建築家である大高正人が設計した基町・長寿園高層アパートについて書いたものです。ちょうど今、改修工事が進んでおり、広島市住宅部住宅整備課にお話を伺ったり、改装前後の部屋を見せてもらいながら、改装工事とメタボリズムの思想を関係づけながら論じました。